日本車大手3社の2025年の中国市場での新車販売台数が9日、出そろった。経営再建中の日産自動車は新型電気自動車(EV)などが好調で下げ止まりの兆しが見えてきた。一方、トヨタ自動車は横ばいでホンダは苦戦が続いた。
日産の25年の販売台数は前年同期比6・3%減の65万3024台。前年の12・2%減から下落幅は縮小した。11月まで6カ月連続で前年同期比増となるなど足元で回復基調が続く。12月1日に発売したセダンタイプの新型プラグインハイブリッド車(PHV)「N6」や4月発売のEV「N7」が好調だった。
新型車は現地主導で開発し、中国の消費者が重視する内装や人工知能(AI)を活用した機能を強化した。部品の現地調達でコスト削減も図りN6の価格は9・99万元(約220万円)からに抑えた。
トヨタの25年の販売台数は0・2%増の178万400台。ただ、3月に発売した多目的スポーツ車(SUV)「bZ3X」などの新型車を投入したEVは85・6%増の10万9300台と大きく伸ばした。
一方、ホンダの25年販売台数は、新型車の価格が割高で、24・3%減の64万5345台と不振だった。今後開発体制の現地化を進める方針だ。
中国市場では価格の安い現地メーカーの新エネルギー車が席巻し、ガソリン車主体だった日本勢は苦戦を強いられている。各社はEVやPHVへのシフトを急ぐが、消費の伸び悩みや価格競争の激化が続いている。高市早苗首相の台湾有事を巡る発言の影響も懸念材料で、引き続き正念場を迎えている。【北京・松倉佑輔】
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