ふくおかフィナンシャルグループの看板=福岡市で2025年11月20日、中園敦二撮影

 2025年は新政権が発足し、人工知能(AI)などへの積極投資を掲げる一方、長期金利の上昇や円安傾向が目立った。26年の経済はどうなるのか。ふくおかフィナンシャルグループの五島久社長展望や経営方針を聞いた。

 ――九州経済は半導体関連で活況です。

 ◆TSMC(台湾積体電路製造)が熊本に進出したことで、サプライチェーン(供給網)が成長しつつある。IC(集積回路)設計企業やスタートアップを含めた技術者の集積を増やし、エコシステム(生態系)を作りたい。金融機関として、どんな役割を担うかが課題だ。

ふくおかフィナンシャルグループ本社=福岡市で2025年11月20日、中園敦二撮影

 ――1月19日からグループのクレジットカードを提携店で利用すると、支払額の最大20%をポイントで還元するサービスが始まります。

 ◆(傘下の福岡銀行、十八親和銀行、熊本銀行の3行で延べ)660万人の個人顧客を持っている。決済とポイントで便利でお得な付加価値を付け、地域に経済圏を作りたい。(ポイントの原資として)ある程度の持ち出しは、広告宣伝費とすれば当面はやむを得ない。(競合は)ポイント事業者やメガバンクの個人向けサービスなどだ。

 金利のある世界では預金をどう集めるかが重要。(グループのクレジットカードで)決済に使ってもらえれば、口座にある程度お金が残る。メイン口座になれば、投資信託などの資産運用や住宅ローンで長期の取引が増える。(高い金利で預金を集める手法もある一方で)これが金融機関としての王道だ。

ふくおかフィナンシャルグループの五島久社長=同社提供

 ――AI(人工知能)への取り組みは?

 ◆(AIが業務をこなす)エージェント機能を活用し、社内の業務を圧倒的に効率化させる。営業やAI機能の拡充、傘下の「みんなの銀行」を含めた成長分野に、どれだけ人と時間を投入できるかが一番の肝になる。もう一つは顧客に対する利便性の提供だ。AIとやりとりして本当によいサービスを使ってもらう。できる限り早く開発、導入したい。【聞き手・中園敦二】

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