三井不動産傘下の三井不動産レジデンシャルは14日、マンションの営業担当社員を土日祝定休にすると発表した。5月から一部物件の担当社員に導入する。同社によると、営業社員の土日祝定休は業界で初という。オンライン商談の活用やモデルルームの見学を自由にすることで社員の休日を確保し、労働環境を改善する。

2027年3月に完成予定のマンション「パークホームズ東高円寺」(東京・杉並)で、営業担当者が土日祝も休めるようにする。対象社員は5人程度。購入に関する商談は平日にオンラインで実施し、土日祝は購入検討者がモデルルームを自由に見学したり、オンライン上で仮想現実(VR)で再現した住戸を見たりして情報収集してもらうことを想定する。

5月には住宅販売センター「三井のすまい 新宿サロン」(同・新宿)をリニューアルし、来場者が住戸の広さや内装、キッチンや浴室などの設備を確認できるようにする。モデルルームに来場しないと得られなかった販売価格などの情報もオンラインで提供する。

従来のモデルルームは土日祝の見学予約が多く、営業担当者の同行が必要だった。同社では、商談を含めると約2時間かかっていたという。モデルルームの見学自由化やオンラインで提供する情報の範囲を広げ、遠方や忙しい客も短時間で効率よく物件を検討できるようにする。契約は対面で実施する。

同社の営業担当者は派遣社員を含めて約300人いる。対象物件を増やし、26年度は最大で30人程度が土日祝定休となる見込み。東京・日本橋や池袋、埼玉の住宅販売センターも自由に見学できるようにして、土日祝休みの社員を増やす。

同社は21年から日曜定休を一部の物件で試行導入していた。オンライン商談の普及で利便性が高まり、成約率が改善した例もみられたという。担当者は「マンションの価格が高騰する中で購入検討エリアが広域化しており、効率よく情報を集められるよう販売手法を変えていく」と話す。

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