
JA全農長野(長野市)は27日、2025年産の主食用米を集荷する際に生産者へ支払う前払い金(概算金)を大幅に引き上げると発表した。県産米に対して独自に設ける基準の中で出荷量の多くを占める「A」ランクのコシヒカリは60キログラムあたり2万8240円で過去最高額となった。24年産より73%(1万1950円)引き上げた。
生産コストの上昇を受けた生産者の経営基盤の強化や、コメの安定供給に向けた集荷の確保などを理由に挙げた。コシヒカリ以外の品種の概算金は、あきたこまちが75%増の2万7820円、県開発のブランド米「風さやか」が76%増の2万7700円で、いずれも過去最高額となった。
酒造好適米の概算金は美山錦が67%(1万990円)増の2万7280円など、主食用米に比べて低い引き上げ幅とした。国で酒米生産への助成を検討する動きがあることなどを考慮したという。
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