蒸し上がった酒米を広げる職人たち=福岡県みやこ町で2026年1月13日午前8時57分、出来祥寿撮影
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 冬の寒さが一段と厳しさを増す中、福岡県みやこ町犀川崎山にある行橋・京都(みやこ)地区唯一の造り酒屋「林龍平酒造場」で、新酒の仕込みが最盛期を迎えている。新酒は2月初旬に発売予定で、3月中旬まで作業が続く。

 創業は1837(天保8)年。霊峰・英彦山の伏流水で醸す「九州菊(くすぎく)」の蔵元で、5代目の林龍平さん(63)が伝統の技を引き継ぐ。すっきりとした飲み心地と評価され、県内外にファンも多い。7、8年前からニュージーランドや米国など海外にも販路を拡大する。

湯気を上げる酒米を取り出す職人たち=福岡県みやこ町で2026年1月13日午前8時51分、出来祥寿撮影
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 仕込みは12月下旬から。1月13日の作業では、早朝から6代目で製造責任者の昇平さん(33)ら職人4人が、蒸し上げた酒米「山田錦」約150キロを「麴室(こうじむろ)」で混ぜ合わせるなどして麴造りに取り組んだ。

 今季は主食用米の価格高騰の影響で酒米の生産が減少したため、一升瓶(1・8リットル)換算で例年より少ない2万5000本程度の生産を見込む。林さんは「年が明けてようやく酒造りに適した冷え込みになった。米のうまみを残しつつ、辛口のさっぱりとした新酒に仕上げたい」と話す。

3月に蔵開き

 酒造場では3月1日午前10時~午後3時、新酒の試飲(有料)が楽しめる「2026年蔵開き新酒まつり」を開く。平成筑豊鉄道「崎山駅」から徒歩10分で、臨時駐車場(旧柳瀬小学校、崎山研修センター)からシャトルバスも。問い合わせは酒造場(0930・42・0015)。【出来祥寿】

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