横浜市の山中竹春市長(53)から日常的に威圧的な言動を受けたとして、現職の市幹部が15日、神奈川県庁で記者会見を開いた。市として中立で専門性が担保された第三者による調査を行い、市長が言動を改めるように求めた。

 会見したのは久保田淳・人事部長(49)。弁護士も同席した。証言によると、久保田氏が国際局の部長だった2023年頃から、外務省職員の視察の報告が遅かったとして机をたたきながら怒鳴られ、書類を投げつけられるなどの威圧的な言動が始まった。国際会議を「誘致できなければ切腹」などと言われ、昨年、人事部長になってからは銃で撃つしぐさをされたり、早朝や深夜を問わない私有携帯への連絡に悩まされたりした。

 そのほか、「ポンコツ」「人間のクズ」など市議や副市長、幹部職員らへの容姿や能力をやゆする暴言を日常的に聞かされていた。また、前市長の時までは一般職員でも市長室に説明に入れたが、山中市長は幹部職員に限ったうえ、ミスなどを理由に「出禁」とすることが他の幹部も含めて度々あり、業務を滞らせたとしている。

 市役所内でのハラスメント防止対策の責任を担う立場として、「他人へのリスペクトを欠くトップの言動が看過できない水準に達し、人権軽視の連鎖が起きる」ことを懸念し、報道機関や市民への告発を決めたという。

 一方で、市長は横浜市民の選挙で選ばれており、交代を求める目的ではないとしている。

 同席した嶋崎量(ちから)弁護士は、録音などで真実性が立証できる内容のみを発表しているとし、「職員を萎縮させ、市政の停滞を招いている」と批判した。

市長はHPで反論

 山中市長は、こうした内容を文春オンラインが11日に報じたことを受け、自身のホームページで、「事実関係として承知、認識のない発言を一方的に公表されるのは極めて残念」「外見や容姿について中傷することはない」と反論した。その上で、「改めて(久保田氏の)ご主張を伺って、報道機関に私の認識をお伝えすることを含めて、適切に対応してまいります」としている。

 山中市長は横浜市立大教授などを経て21年に初当選し、昨年8月に再選された。

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