インタビューに答えるミスターマックス・ホールディングスの平野能章​社長=福岡市で2025年11月6日、中園敦二撮影

 2025年は新政権が発足し、人工知能(AI)などへの積極投資を掲げる一方、長期金利の上昇や円安傾向が目立った。26年の経済はどうなるのか。ミスターマックス・ホールディングスの平野能章社長に展望や経営方針を聞いた。

 ――2025年に創業100年を迎えました。

 ◆祖父の茂がラジオ放送開始に合わせ、福岡県田川市の商店街に約7平方メートルのラジオ部品店を開いた。電波の時代が来る、という直感だけだった。父の比㔫志(ひさし)は米国のディスカウントストアを視察し、先駆者として飛躍しようと家電専門店から業態転換し、1978年にディスカウントストアの1号店を出した。94年に東京証券取引所1部(現プライム)に上場した翌年、私が社長となり、関東に進出した。

インタビューに答えるミスターマックス・ホールディングスの平野能章​社長=福岡市で2025年11月6日、中園敦二撮影

 ――売上高に相当する営業収益は1300億円を超える規模に成長しました。

 ◆(会社が100年続いたこと自体には)価値を見いだしていない。もちろん皆さんには感謝しているが、99歳になる父から「会社は年齢ではない。規模だ。いつまでそんな売上高でのこのこやっているんだ」と叱咤(しった)激励された。私自身もじくじたる思い。生まれ変わったつもりで、積極的に経営していく覚悟だ。

 ――26年の抱負を聞かせてください。

 ◆さらなる成長に向けて果敢に挑戦する。軸は新規出店による売り上げ増と、既存店の改装による収益性の向上だ。新たな事業として、例えば金融カードなどが考えられる。規模拡大へM&A(企業の合併・買収)も検討したい。物価高騰が続く中、品質とのバランスが取れた価値のある安さと、買い物自体の楽しさや満足感を提供することで、「暮らしのエンパワメント(後押し)・カンパニー」を目指す。

 ――同族が経営トップを長く務めても持続的な成長は可能でしょうか。

 ◆大ヒットした映画「国宝」のテーマは「血族」と「才能」だった。執行役員の長男、泰啓(やすひろ)(37)は、この二つのバランスがうまく取れていると思う。新しい視点と経験が、会社にいい影響を与えることを期待している。【聞き手・中園敦二】

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