返礼品の「日光和牛 肩ロースミニステーキ」=栃木県日光市提供

 日光の価値や魅力を高める日光ブランドを食分野でも広げようと、栃木県日光市は新たな銘柄牛「日光和牛」を商標登録し、ふるさと納税の返礼品に加えた。【藤田祐子】

 日光和牛は、JAかみつが(上都賀農業協同組合)日光肉牛部会の会員畜産農家(7軒)が育てた黒毛和種で、品質格付けが上位▽日光市での肥育期間が最長▽米穀ほか独自配合飼料を給餌――などの定義を満たし、県産銘柄牛「とちぎ和牛」の中でも特に希少な特選ブランドと位置づける。

返礼品の「日光和牛 肩ロースしゃぶしゃぶ・すき焼き用スライス」=栃木県日光市提供

 「日光」を冠した牛肉は、JA全農とちぎ(全農県本部)が交雑種に名付けた「日光高原牛」、栃木市の精肉業者が独自に商標化した「前日光和牛」などがあるが、定義に「日光育ち」を含むものはなく、市がJAかみつがに働きかけて2025年4月に登録。12月から返礼品に加えた。

 日光市農政課は「希少な日光産の高品質牛で、一般小売店に流通する生産量はないため、精肉としては現在、ふるさと納税が唯一の入手方法」とアピールする。瀬高哲雄市長も記者会見で「市の返礼品の8~9割を旅行クーポンが占めており、足を運べない人にも選んでもらえるよう返礼品の幅を広げたい。食品の人気は牛と米。新たな日光ブランドの牛肉に大きく期待している」と話した。

 返礼品は「肩ロースミニステーキ」と「肩ロースしゃぶしゃぶ・すき焼き用スライス」の2種類。寄付額は、ステーキ300グラムが1万8000円、同600グラムが3万5000円▽スライス300グラムが1万4000円、同600グラムが2万7000円。

 市の24年度のふるさと納税額は約13億7300万円で県内市町別4位。市によると、25年度は11月末時点で約9億円(前年同期6億3000万円)と4割以上増加している。市秘書広報課は「制度改正による9月末の駆け込み納税の影響があり、全体額は未知数。牛肉に期待している」と話す。

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