ロシアのシルアノフ財務相は27日、首都モスクワのクレムリンで開かれたプーチン大統領や主要な閣僚が出席した会議で、ロシア経済の見通しについて報告しました。

それによりますと、ことしのGDP=国内総生産の伸び率の見通しは、少なくとも1.5%になるとし、当初の予測の2.5%から1ポイント下方修正しました。

ロシアの経済は、ウクライナ侵攻に伴って欧米などが科した経済制裁にもかかわらず、ロシア政府によりますと、2023年のGDPの伸び率は4.1%、2024年は4.3%と、堅調な成長を続けてきました。

しかし、巨額の軍事費や人手不足による賃金の上昇などからインフレ率が上昇し、中央銀行は政策金利を段階的に引き上げ、2024年10月には21%としました。

政策金利は6月と7月に引き下げられたものの、依然18%と高い水準で、自動車やマンションの売り上げが落ち込んでいるほか、企業の借り入れにも悪影響が出ていて、経済の先行きの不透明感が強まっています。

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