ANAは10月から沖縄線と札幌線を運休する(静岡空港)

全日本空輸(ANA)は20日、静岡空港(静岡県牧之原市)を発着する沖縄線と札幌線を10月1日から運休すると発表した。人件費などコスト増で実質赤字が続き、再開の見通しはない。静岡空港の国内定期線はフジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)のみになり、県は東南アジアや東アジア方面の就航を急ぐ。

ANAは2009年の空港開港時から就航しており、現在は2路線がそれぞれ1日1往復している。新型コロナウイルス禍が終わり、足元で順調に搭乗者数を増やしていた。ただ静岡空港は単価の高いビジネス利用が少なく、ANAのほかの国内線と比べて搭乗率も低い。

就航時から営業赤字が続いており「搭乗者増がコスト増に追いつかなかった」(担当者)と明かした。今後は経営状況を見ながら再開を判断するとしつつ、「構造改革の一環で一時的な運休ではない」(担当者)と話す。期間限定の運航なども想定していない。

鈴木康友知事はANAの決定を受けて、「空港の航空ネットワークにおいて重要な位置を占めていた。経営上の理由だが、極めて残念」とコメントした。

静岡県は20日、4月28日から静岡とベトナムのハノイを結ぶ路線が新規就航すると発表した。静岡空港初の東南アジアの定期便になる。格安航空会社(LCC)のベトジェット・エアが運航し、週3便往復する。

静岡空港の運営会社は最終赤字が続いており、ANAや中国方面の運休も今後響く。台湾や香港線の復活のほか、タイなどほかの東南アジア方面への営業を強化する。

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