
人工知能(AI)開発のSakana AI(サカナAI、東京・港)は23日、米グーグルから出資を受けると同時に事業面でも提携したと発表した。グーグルの大規模言語モデル(LLM)を活用した製品開発などを進める。金融や政府といったセキュリティー要件が厳しい顧客に対し、グーグルのクラウド基盤上で製品提供を進める。
グーグルはサカナAIの技術力を評価し出資したもよう。出資額は非公開。グーグルにとって、サカナAIを通じてクラウド基盤の導入を広げる機会が生まれる。
今回の提携を踏まえ、サカナAIはグーグルの生成AI「Gemini(ジェミニ)」などを製品開発に積極的に利用する方針だ。また開発した製品を顧客に導入する際、顧客からの評価をグーグル側にも伝えて品質改善につなげる。グーグルとの人的交流も広げ、AIに関する共同研究を進める。
サカナはAI開発で、グーグルや米オープンAIなど多様なモデルを使っている。今回の提携でグーグルのモデルをさらに活用しやすくなる一方、グーグル以外のモデル活用も続ける。
サカナAIは2025年11月に、三菱UFJフィナンシャル・グループなどから約200億円を調達したと発表していた。企業価値は約4000億円になり、国内の未上場スタートアップで過去最高となった。今回のグーグルからの資金調達は11月発表の調達と同じく、事業拡大期の「シリーズB」の一環だ。
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