階段の昇降など自動で施設を巡回できるか検証する(23日、福岡県苅田町)

九州電力は23日、4足歩行ロボットを使って発電所の内部を巡視する実証試験を報道陣に公開した。点検作業の効率化や作業員の安全確保などを目指して技術検証を進める。

大型犬のような形をした米ボストン・ダイナミクス製の4足歩行ロボット「Spot(スポット)」を活用する。この日は苅田発電所(福岡県苅田町)新1号機のボイラー建屋周辺を自動で巡回したり、建屋の階段を自動で昇降したりする様子を公開した。

スポットは1回の充電で90分稼働する。ルートを記憶させると自動で巡回する。上部にカメラやセンサーを設置して周辺の画像データなども収集できる。

設定されたルートを自動で巡回できるか検証する(23日、福岡県苅田町)

同施設で25年10月に実施した技術検証では、自動巡回で一部の階段を下る際に手すりと接触したり階段を踏み外したりすることがあったという。今回は手すりにテープを貼るなど、障害物があることを認識させやすくしてスムーズな巡回を目指す。

検証は6月まで実施し、階段の昇降も含めた約1.5キロメートルのルートを自動巡回できるか確認する。ドローンを使った巡視の検証も実施する。

新1号機は2026年6月に廃止予定だ。建屋は13階建てで約60メートルある。

九電の担当者は「運転停止した施設から物が飛散しないかの確認など巡視を人が担うのはリスクを伴う」と話す。ロボットやドローンで作業の安全性を高める。将来は人工知能(AI)による画像認識なども活用して効率化を目指す。

九電ではこれまでスポットを新壱岐発電所(長崎県壱岐市)での自動巡視や山林の樹木データ収集などの検証に活用している。

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