合併を予定する3病院のうち最も規模が大きい新見中央病院(岡山県新見市)

岡山県新見市内の3つの民間病院が統合の検討を始めると発表した。運営法人を合併して新法人を立ち上げ、病棟をはじめとする施設を新設する。3病院で合計231床の許可病床数を新病院では半分近い120床に減らす計画。人口減少に応じて運営を効率化し、医療人材の確保や医療提供体制の維持を狙う。

統合を目指すのは新見中央病院(病床数115)と長谷川紀念病院(同60)、太田病院(同56)。2030年度を目標に新たな医療法人「新見医療機構(仮称)」を設立し、新病院「新見医療センター(同)」の開設を目指す。民間の複数病院が対等の立場で統合に動くのは全国でも珍しいという。

病院の再編を促す国の地域医療構想に沿って3病院合計の現状の病床数から大幅に減らす。市は県と連携し、医療機能の再編を国が財政・技術的に支援する重点支援区域の指定を得たい考えだ。

合併方針を発表し握手する3病院の理事長(22日、岡山県新見市役所)

新病院はJR新見駅周辺を候補地の一つとする。駅周辺は市が商業施設などを誘致する別の建物や市営駐車場を含めて一体整備することを検討している。3病院で最も規模が大きい新見中央病院の治徳通博理事長は22日の市役所での記者会見で「将来を見据え、医療資源を集約して地域医療を維持したい」と語った。

診療科目や医師・看護師らの雇用は維持する。既存の病院は介護関連などの施設として活用を検討する。全国の病院の約7割は赤字で人口減の加速に伴う地域医療の再構築が課題となっている。

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