近江鉄道は鉄道事業の再建を進める(滋賀県彦根市)

近江鉄道(滋賀県彦根市)は26日、同県東部を走る鉄道線の全線で3月1日にJR西日本の交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」を導入すると発表した。彦根など4駅で接続するJRとの乗り換えが便利になる。近江鉄道は鉄道事業の再建を進めており、2024年4月の上下分離方式への移行後、本格的な利用者サービスの第1弾となる。

鉄道線の全33駅に入場機を設け、電車を降りる際には駅あるいは車内に設ける出場機にカードをタッチする。ICOCAのほか相互利用できるSuica(スイカ)など9種類のICカードも利用できる。

近江鉄道の鉄道線は沿線住民の減少で採算が悪化し、上下分離方式に移行した。線路など施設(下部)を切り離し、県と沿線10市町でつくる近江鉄道線管理機構(彦根市)に移すことで膨大な保守コストから解放された。運行(上部)に専念するとともに、浮いた経費で利用者の利便性を高める努力が求められていた。

西武鉄道の全額出資子会社である近江鉄道は西武グループの関西における戦略拠点の一つで、バス、タクシーのほか、不動産事業も手がける。上下分離後の25年3月期決算で鉄道事業の営業損益は31期ぶりの黒字に転換した。

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