インタビューに答える九州経済連合会の池辺和弘会長=福岡市中央区で2026年1月14日、北山夏帆撮影

 2025年は新政権が発足し、人工知能(AI)などへの積極投資を掲げる一方、長期金利の上昇や円安傾向が目立った。26年の経済はどうなるのか。九州経済連合会の池辺和弘会長に展望を聞いた。

 ――九州電力の社長(現会長)を務め、2025年6月に九州経済連合会の会長に就任しました。

 ◆農業、観光、教育、インフラ関連など知らないことがたくさんあり、勉強の日々だった。印象に残ったのは、23年に始まったサイクルロードレース「ツール・ド・九州」。地域の皆さんの熱い声援を聞いた。もっと多くの人に広がり、「九州はひとつ」と思ってもらう起爆剤になればいい。

 ――九州経済のけん引役の一つがインバウンド(訪日客)です。

 ◆九州の知名度はまだ低い。沖縄と別府は知られているが、「九州」という地域は知られてないと思う。この状況を変えたい。訪日客は韓国と中国の人が多いが、「アジア1本足打法」ではいけない。欧米や豪州からも来てもらいたい。「ツール・ド・九州」も活用できるだろう。

九州観光機構の公式YouTubeで唐池恒二会長がみせる「わくわく」ポーズをまねする九州経済連合会の池辺和弘会長=福岡市中央区で2026年1月14日、北山夏帆撮影

 ――半導体を受託生産するTSMC(台湾積体電路製造)の熊本進出によって、どんな経済効果が期待できますか。

 ◆半導体は設計から商品までのエコシステム(生態系)があり、九州くらいの(産業の)広がりがないとできない。この機を逃さないように、設計を含めた人材養成も必要だ。(産業集積や大学・研究機関との連携を図る)サイエンスパークについては、(熊本県や北九州市の構想など含め)九州全体で有機的にネットワークを作ることができたらよいと思う。

 ――26年1月20日に北海道経済連合会と、経済協力や交流を進めるための連携協定を結びました。

 ◆北海道は(最先端半導体の量産化を目指す)ラピダスやデータセンターがあり、九州と同じような課題を持つ。互いに学び合うことに意味がある。

 九州には農業など課題は他にもある。「九州」の結束の固さで立ち向かえば、日本を変える原動力になる。【聞き手・中園敦二】

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