国内最大級の玩具見本市「東京おもちゃショー」(日本玩具協会主催)が28日、東京都江東区の東京ビッグサイトで開幕した。28、29両日は商談を行う業界関係者向けで、一般公開は30、31日両日。最近のおもちゃ市場は、大人でも玩具を楽しむ「キダルト」層が成長を支える。今回は221社の約3万5000点のおもちゃが集結。大人も子どもも、共に楽しめる進化した定番玩具が目立つ。
バンダイは、来年発売から30周年を迎える「たまごっち」の最新版、「Tamagotchi Paradise」を出展。ズーム機能で、育てたキャラクターを細胞レベルまで観察できる。特徴は遺伝され、出会えるたまごっちは5万種以上。かつて遊んだ20代以上の層にもアピールする。
タカラトミーは、キダルト層にも人気が高いミニカー「トミカ」や鉄道玩具「プラレール」の世界を子どもが楽しめる「トミカ・プラレールブロック のりものブロックタウンボックス」を展示した。パーツを少なくして簡単に組み立てられるようにしたほか、トミカの道路やプラレールの線路とも接続できる。
初代が1987年に発売されたスポーツゲーム「ブタミントン」を出品するのはメガハウス(東京)。ブタの人形の鼻から空気を出し、羽根を相手コートに飛ばすゲームで、当時遊んだ人は親世代となり、家族そろって遊べる。軽く飛ばしやすい羽根に改良し、今年復活させた。
一般公開の入場は、中学生以下は無料で、高校生以上は2000円。最新のおもちゃで遊べるスペースを設置し、ステージショーも開催する。日本玩具協会の前田道裕会長は「一般来場者が十分に楽しめる内容になっている」と期待しており、2日間で7万人を超える来場を目指す。
開幕した玩具見本市「東京おもちゃショー」=28日午前、東京都江東区の東京ビッグサイト
玩具見本市「東京おもちゃショー」でデジタル部門大賞の「Tamagotchi Paradise」(バンダイ)=28日午前、東京都江東区の東京ビッグサイト
玩具見本市「東京おもちゃショー」でエデュケーショナル部門大賞の「トミカ・プラレールブロック のりものブロックタウン ボックス」(タカラトミー)=28日午前、東京都江東区の東京ビッグサイト
玩具見本市「東京おもちゃショー」でゲーム&パズル部門大賞の「ブタミントン」(メガハウス)=28日午前、東京都江東区の東京ビッグサイト
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