コマツの粟津工場(石川県小松市)

日本建設機械工業会(建機工、東京・港)は28日、7月の建設機械出荷額が前年同月比2.7%減の2879億円だったと発表した。2カ月ぶりの減少となった。内訳は輸出向けが微増だったものの、国内向けが大きく落ち込んだ。国内では人手不足や鋼材価格の高騰による建設案件の進捗は鈍く、設備投資意欲が低迷する。

国内向けは9.9%減の819億円だった。機種別で金額が最も大きい油圧ショベルが18.8%減の201億円だった。トラクター(20.8%減の90億円)やミニショベル(15.3%減の57億円)も全体を押し下げた。建設用クレーンは5%増の180億円だった。

輸出向けは0.4%増の2060億円だった。油圧ショベルが17%増の804億円、トラクターが8.8%増の265億円だった。ミニショベルは19.3%減の306億円と不調だった。地域別では欧州が2カ月連続の増加だった。

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