
大本組は28日、岡山市内から新潟県内の土木工事現場の掘削機を動かす長距離遠隔操作技術を公開した。熟練した操作技能が求められる建設機械は多く、人手不足のなかで施工現場の省人化や複数現場の集中管理、若い世代への技能伝承などにつながる技術として実用化を目指す。
岡山本店にいる操作員がモニター画面を見ながら、手元の制御装置で約530キロ離れた魚沼市での橋梁の基礎工事現場で掘削機を操った。ニューマチックケーソン工法と呼ぶ構造物の地下などを掘り進める工事に採用した。NTTドコモビジネスの低遅延通信サービスを活用し、「違和感なく操作できた」(操作員)。
同工法は過酷な環境のため従来も掘削機は施工現場近くの地上から有線を通じ遠隔操作する。1台ごとに熟練の操作員1人を置く必要がある。より遠くからモバイル回線で操作できれば現場の操作員を減らせ、複数現場の集中管理で効率化も見込める。
21日には港区の東京本社からの操作にも成功した。今後も検証を続けて実用化を急ぐほか、統括管理拠点と全国の施工現場のネットワーク化を狙う。福武栄一取締役は「よりスムーズな省力化施工などの技術革新につながると期待している」と述べた。
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