大手電力10社は28日、9月使用分(10月請求分)の家庭向け電気代を発表した。政府の補助金が8月使用分と比べて減額された影響が大きく、全社で電気代が上がる。発電用燃料となる原油、液化天然ガス(LNG)、石炭の輸入価格は下落した。

平均的な使用量で8月使用分よりも26〜168円高くなる。政府は冷房需要の増える7〜9月使用分に電気・ガス代の補助を出しているが、8月使用分は特に猛暑が予想されていたことから、1キロワット時当たり2.4円と手厚い補助が出ていた。9月使用分の補助は7月使用分と同じ1キロワット時当たり2円に戻る。
10月使用分は補助がなくなる見込みで、月間使用量260キロワット時の場合、520円の値上げ要因となる。
大手ガス4社も同日、原料価格に基づく9月使用分のガス代を発表した。平均的な使用量でガス代は17〜25円値上げする。
ガス代補助は8月使用分が1立方メートル当たり10円だったが、9月使用分は同8円に減る。補助がなくなる10月使用分は、月間使用量30立方メートルの場合、240円の値上げ要因となる。
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