
三越伊勢丹ホールディングス(HD)など百貨店大手4社が2日発表した1月の既存店売上高(速報値)は、全社が前年同月比で増収だった。高級ブランド品が値上げ前の駆け込み需要で伸びたほか、冬物衣料の販売や催事も好調に推移。中国政府の渡航自粛要請に伴う免税売上高のマイナスをカバーした。
既存店売上高の伸び率は三越伊勢丹(首都圏)が3.3%、高島屋が7%、J・フロントリテイリング傘下の大丸松坂屋百貨店が1.3%、エイチ・ツー・オーリテイリング傘下の阪急阪神百貨店が4.2%だった。
免税以外を示す国内売上高がけん引した。衣料品やバレンタイン催事が好調だったほか「ティファニー」「カルティエ」といった高級ブランドも伸びた。
一方、免税売上高は三越伊勢丹が12.5%減、高島屋が18.9%減、大丸松坂屋が16.6%減、阪急阪神百が約2割減だった。渡航自粛要請に加え、2025年は1月からだった春節(旧正月)に伴う大型連休が2月にずれたことも響いた。
その他の海外客の消費は好調だった。三越伊勢丹では中国・香港を除く国・地域の売上高が前年を超えた。阪急阪神百でも中国以外の免税売上高が増えた。中国客についても大口顧客に限ると前年超えだった。
2月15日からは春節休暇の期間が始まる。百貨店各社にとってはかき入れ時となるが、今回は関西方面を中心に中国発着の旅客便が減るほか、中国政府は1月に再び渡航自粛を呼びかけた。団体客の減少が避けられないなか、売上高全体にどれだけ影響が出るかが注目される。
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