
JA三井リースは3日、米子会社が経営破綻した米自動車部品会社ファースト・ブランズ・グループ(FBG)から取得していた売掛債権などを巡り、2025年4〜12月期連結決算で1505億円の貸倒引当金を計上すると発表した。
26年3月期通期の最終損益は1157億円の赤字(前期は374億円の黒字)になる見込みだ。追加引き当てで従来予想より赤字幅が拡大する。
JA三井リースは農林中央金庫と三井物産が4割強ずつ出資するリース会社。財務の健全化に向けて両社を引受先とした増資を検討する。農林中金と三井物産は同日、資本増強などを含め必要な支援を実施する方針を発表した。
農林中金、三井住友銀行、三井住友信託銀行、三菱UFJ銀行、みずほ銀行の5行とは資本性のあるシンジケートローン(協調融資)の組成を協議している。
破綻したFBGを巡っては、JA三井リースの米子会社カツミ・グローバルが、米自動車大手フォードや米アマゾンなどに対するFBGの売掛債権を、ファクタリング(売掛債権買い取り)取引を通じて買い取っていた。実質的な保有は14億3000万ドル(約2100億円)としていた。
保有する債権の扱いについては米裁判所による結論が出ていないものの、債権回収の可能性が明確にならないことから予防的に貸倒引当金を計上する。25年4〜9月期に約474億円の引当金を計上しており、追加で約1030億円を引き当てる。
25年11月には26年3月期通期の最終損益が6億円の赤字になりそうだと公表していた。赤字額は大幅に拡大することになる。通期で最終赤字になるのは09年3月期以来となる。
農林中金は25年11月時点で、同社の純利益に与えるFBG破綻の影響が26年3月期通期で150億円と見込んでいた。追加の引き当てによってさらに膨らむ可能性がある。
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