那覇空港でJTAの国際線第1便を見送る社員ら(3日、那覇市)

日本航空(JAL)グループの日本トランスオーシャン航空(JTA、那覇市)は3日、初の国際線定期便を就航した。那覇空港(同市)と台湾・台北を結び、毎日1往復する。短距離路線でリスクを抑えつつ、豊富な台湾からの観光客を取り込む。強みの離島路線を生かして、本島以外への人流を増やしたい考えだ。

同日朝8時半に第1便が那覇空港から台湾桃園国際空港へ向けて飛び立った。およそ160人が搭乗した。出発前に開いた記念式典で野口望社長は「ついにこの日がやって来た」と喜びを語った。

行政や経済界の代表者が参加し、搭乗口の前で記念式典を開いた(3日、那覇空港)

往路便は毎日朝8時に出発し、現地時間の8時45分に到着する。復路便は台北を午前10時に出て、日本時間の午後0時半に那覇へ着く。沖縄と台湾は近く、飛行時間は1時間半〜1時間45分と那覇から羽田空港へ行くよりも短い。燃料コストが抑えられることから、利益率が落ちるリスクも低下するという。

国際線の就航は10年以上前から検討し、複数候補から台北を選んだ。台湾から沖縄を訪れる観光客は2024年度に延べ453万人と、海外客の47%を占める。すでに那覇と台北を結ぶ路線は複数あるが「今後も需要は落ちない」(同社)とみている。

パスポートを片手に搭乗する利用客(3日、那覇空港)

同社はもともと沖縄本島と離島を結ぶ路線が中心で、那覇空港から石垣島や宮古島など各島への便を持つ。台湾からの観光客は本島のみの滞在が中心だといい、離島へ乗り継いでもらうことを目指す。台湾にあるJTAの事務所を通じて離島観光を売り込む。

国内ではスターフライヤーが台湾便の再開を予定しているものの、現時点では地方空港に拠点を置く航空会社で唯一の国際便となる。同社路線事業部の大沢勇気副部長は「『近距離』と『東アジア』をキーワードに、長期目線で(就航先を)増やしたい」と話している。

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