ロームは4日、2026年3月期の最終損益が100億円の黒字(前期は500億円の赤字)になりそうだと発表した。90億円の黒字だった従来予想から10億円上振れする。通期業績見通しの上方修正は今期2回目。自動車向けパワー半導体の販売が想定を上回るほか、為替相場が想定より円安に振れ採算が改善する。
売上高は7%増の4800億円、営業利益は60億円の黒字(前期は400億円の赤字)とそれぞれ200億円、10億円上方修正した。期初に1ドル=140円と見込んでいた為替レートが円安で推移することで収益を押し上げ、パワー半導体事業でかさんだ品質保証関連コストを吸収する。引き合いが強い人工知能(AI)サーバー向けは売上高が想定を3割上回る見通し。
同日発表した25年4〜12月期の連結決算は売上高が7%増の3695億円だった。純利益は148億円と、前年同期の2億円から大幅に改善した。
注力する次世代素材の窒化ガリウム(GaN)製パワー半導体を巡り、台湾積体電路製造(TSMC)に生産委託している一部の製品については今後浜松市の工場で生産する方針を明らかにした。23年から生産委託してきたが、TSMCは27年7月までにGaN事業から撤退することを決めている。
半導体メーカーの間では中国による対日輸出規制でレアアース(希土類)の調達に懸念が広がっている。オンラインで記者会見した東克己社長は「(レアメタルの)ガリウムはこの1〜2年は大きな影響がないが先々の調達法は考えないといけない」と話した。
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