
静岡市は4日、仮想現実(VR)と現実世界を融合するXR(クロスリアリティー)関連スタートアップのA440(東京・港)を誘致すると発表した。2026年春にも本社を同市に移転する。地元企業との協業や人材育成を通じ、雇用創出や新産業の活性化につなげる。
同日、市とデジタルを活用した人材育成や新産業集積で連携協定を結んだ。本社を兼ねた研究開発拠点と、企業や市民向けにVRや拡張現実(AR)を体験できるスタジオの2拠点を設ける。スタジオは7月に開業予定で、首都圏や市内企業への技術提供の場としても活用する。
金丸義勝・最高経営責任者(CEO)は「当社の強みは可視化技術。工場や商品開発など異業種での活用に挑戦したい」と意気込む。静岡市に集積するプラモデル企業などとの協業を視野に入れ、雇用や観光誘客を通じた経済波及効果は年1億5000万円を目指す。進出の決め手には首都圏からの交通利便性や市の支援体制を挙げた。
同社はソニーのゲーム部門の技術者が独立し、15年に設立。ARやVRによる広告やゲーム開発、文化財のデジタル化などを手掛ける。
難波喬司市長は「わくわくできるコンテンツが静岡から生まれると確信している。若年層に静岡でも興味のある最先端産業で働けると体感してほしい」と述べた。市は24年からデジタル関連企業の誘致を強化している。同分野で市外企業による本社移転は初めて。
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