液化天然ガス(LNG)の長期調達契約を結び握手するJERAの可児行夫会長(左)とカタール・エナジー最高経営責任者(CEO)のサード・シェリダ・アルカービ・エネルギー担当相=カタール・エナジー提供

 国内発電最大手JERAは3日夜、カタール国営石油ガスのカタール・エナジーと新たに液化天然ガス(LNG)の長期調達契約を結んだと発表した。2028年から年約300万トンを27年間にわたり調達する。価格は非公開だが、調達規模はJERAの単一契約として過去最大という。カタール・エナジー側が日本までLNGを輸送する。

 JERAは東京電力と中部電力の火力事業を統合する形で15年に設立された。その後、両社が持つカタールからの長期調達契約を引き継ぎ、年620万トンのLNGを輸入していたが、21年に一部契約が切れ、現在は年70万トン調達している。

 JERAは「今後も中東、アジア、米国などからの調達をバランスよく組み入れ、日本全体のエネルギー安定供給の確保に努めていく」とコメントした。昨年は、米国からLNG最大年550万トンを29年以降に調達することを決めている。

 また、経済産業省は4日、JERA、カタール・エナジーと災害など緊急時のLNG供給に関する覚書を結んだと発表した。安定供給が困難と認められた場合、同省がカタール側に協力を求め、対応を協議する。

 カタールは、11年に東日本大震災が発生した直後、緊急でLNGを日本へ供給して電力需給逼迫(ひっぱく)の軽減に貢献した。【中島昭浩】

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