アステラスの今期純利益は7年ぶりに過去最高を更新する

アステラス製薬は4日、2026年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期の4.9倍の2500億円になる見通しだと発表した。従来予想を700億円上回り、7年ぶりに過去最高を更新する。上方修正は2度目。前立腺がん治療薬「イクスタンジ」などの販売が伸びる。減損損失が想定より小さくなる見込みになったことも利益を押し上げる。

修正後の純利益は市場予想平均(QUICKコンセンサス、2021億円)を上回った。

売上高にあたる売上収益は10%増の2兆1000億円と700億円上振れする。イクスタンジや過活動ぼうこう治療薬「ミラベグロン」などが好調だ。無形資産の償却費や減損損失などの影響を除いたコア営業利益は33%増の5200億円と300億円上方修正した。

営業利益は8.3倍の3400億円と1000億円上振れする。想定していたほどの減損が出ない見通しだ。がん治療薬の開発の一部中止により、開発の達成に応じた外部への対価支払いが減ることも「その他の収益」の押し上げ要因になる。

同日発表した25年4〜12月期の連結決算(国際会計基準)は、最終損益が2480億円の黒字(前年同期は241億円の赤字)だった。主力薬の販売が増えたほか、前年同期に無形資産の減損損失が膨らんだ反動があった。

製品別の売上収益はイクスタンジが4%増の7322億円だった。同社が重点戦略製品と位置づける5製品の売上高は45%増で、このうちがん治療薬「パドセブ」は4割増、胃がん治療薬「ビロイ」は9倍だった。

28年3月期までの4年間で進めているコスト削減の規模については「約1500億円」とし、従来の「1200億〜1500億円」の上限近辺になると示した。北村淳最高財務責任者(CFO)は4日の決算説明会で「まだまだやることはある。実行速度を上げる」と強調した。

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