住友生命保険は9日、社員が出向先の銀行などの代理店から社外秘の情報を無断で持ち出していた事例を780件確認したと発表した。出向先で自社商品の販売を優位に進めるため、競合する他社の商品情報や販売実績などを持ち出していた。
調査した期間は2022年4月~25年10月。代理店8社に出向していた13人が社外秘情報をスマートフォンで写真を撮って送ったり、紙媒体で持ち帰ったりしていた。
同社は、本社の代理店部門が情報を取得するよう依頼し、出向者が「安易に応じた」と説明している。情報は一度に最大で50人に共有され、その中には本社代理店部門の担当役員や部長も含まれていたが、管理職による指示は否定した。
出向先からの無断持ち出しをめぐっては、日本生命がグループ全体で約1500件、明治安田生命でも39件の事案を確認している。第一生命でも発覚しており、少なくとも大手4社に広がっている。生命保険協会長を務める住友生命の高田幸徳社長はこれまで「業界全体の問題とは考えていない」と述べていた。【山口智】
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