KADOKAWAなどが英語で募集したライトノベルコンテストの案内

KADOKAWAは10日、英語で募集したライトノベルのコンテストで受賞作を発表した。集まった1240作から選んだ。受賞作は2027年度に日本で翻訳出版する。KADOKAWAがライトノベルのレーベルから翻訳作品を出すのは初めて。海外の作家発掘を進める。

コンテストは、英語の小説投稿サイトを運営するキューダップ(東京・千代田)、アニメ・漫画のデータベースを手掛けるMyAnimeList(東京・千代田)と共催した。カナダ、スイス、ドイツの作家が書いた3作品が受賞した。

グランプリに決まった「愛犬と異世界転生したけど、勇者は俺じゃない!?」(仮題)を書いたカナダの会社員、フレッティコさんは「愛犬と一緒に異世界に行くというアイデアが浮かび、ぜひ形にしたいと思った」と振り返る。

受賞者は編集者から助言を受けて作品の完成度を高め、27年度に同社が持つライトノベルのレーベルから出版する。

KADOKAWAが台湾法人と共同で開いた中国語(繁体字)によるライトノベルコンテストのウェブサイト

ライトノベルは挿絵を多く入れた小説。KADOKAWAは同ジャンルに特化したレーベルから「Re:ゼロから始める異世界生活(リゼロ)」などのヒット作を出してきた。漫画化を経てアニメ化され、海外でファンを得る作品も増えている。

コンテストを企画したMFブックス編集部の有馬聡史編集長は「日本のアニメを見て育った海外の若者に原作のライトノベルを知ってもらい『あなたも書き手になれる』と発信したい」と話す。

KADOKAWAは25年、台湾法人と共同で中国語(繁体字)のライトノベルを募集するコンテストも開催した。26年6月に受賞作の発表を予定し、日本での翻訳出版を目指す。今後はライトノベルから毎年複数の翻訳作品を出していく計画で、漫画やアニメの原作となる小説を増やす。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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