
宇宙スタートアップのispace(アイスペース)は10日、2026年3月期の連結売上高が前期比28%減の34億円になる見通しだと発表した。31%増の62億円としていた従来予想から一転、減収を見込む。月面着陸船に搭載するエンジンの開発が遅れ、顧客からの入金が遅延することが響く。
最終損益は72億円の赤字(前期は119億円の赤字)を見込む。エンジン開発に関わる費用の計上が来期以降にずれたため、従来予想と比べて赤字幅は11億円縮小した。エンジンは米国企業と共同開発し、2027年以降に計画する2つの月面着陸ミッションに活用する。開発は遅れているものの、着陸船の打ち上げ時期について延期はしない。

アイスペースの野崎順平・最高財務責任者(CFO)は「売上高の下方修正は契約の喪失や失注ではなく、来期以降に繰り越される。(着陸船は)量産化フェーズに入り、今後は各ミッション単体で黒字化を目指していく」と述べた。
同日発表した25年4〜12月期の連結決算は売上高は前年同期比38%増の27億円、最終損益は62億円の赤字(前年同期は73億円の赤字)だった。アイスペースは高精度着陸技術の分野で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から最大200億円の支援を受けることが決まった。
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