
解体業の三同建設(大阪市)は10日、無人重機を利用して大阪・関西万博の会場跡地にある施設などを解体する様子を報道公開した。10キロメートル離れた本社から社員が遠隔操作し、鉄骨を切断したり屋根材を撤去したりする。今回は距離感の把握といった遠隔操縦の課題点を確認した。
コンビニエンスストアなどが入っていた建屋を取り壊した。万博会場跡地での解体工事で無人重機を導入したことについて、窪田良章取締役は「未来技術の実験場という万博のコンセプトにあわせて、解体でも新しい技術を試した」と話す。

コベルコ建機の遠隔操作システム「K-DIVE」を導入し、25年9月から運用を始めた。解体専業の会社でK-DIVEを導入したのは三同建設が初めてという。
衛星通信を利用して操縦席と重機をつないでいる。操縦席の前にあるモニターを見ながら、先端にはさみ状のアタッチメントを取り付けたショベルカーを動かす。カメラを車体に7台、建設現場に5台設置して現場の状況を把握できるようにしている。
現場で重機を操る作業員は高齢化が進む。操縦席を本社に移すことで、女性を含む内勤者も作業できるようにする。6月にはK-DIVEを搭載した重機をもう一台導入し、2台を遠隔で操縦できる体制を整える。
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