
高松空港(高松市)は10日、2025年の旅客数が24年比9.6%増の223万人(速報値)だったと発表した。新型コロナウイルス禍前の19年を上回り、1989年の開港以来過去最多となった。国際線の拡充に伴うインバウンド(訪日外国人)の利用増加がけん引した。
2025年の国際線旅客数は24年比24.7%増の52万人だった。2年連続で過去最多を更新した。国内線は171万人で5.7%増えたがコロナ禍前の19年は下回った。10日に開いた記者会見で高松空港の小幡義樹社長は「国際線が飛躍的に増えているが、国内線も戻りつつある」と述べた。

同空港は18年の民営化以来、国際線の拡充に力を入れてきた。17年に週20往復だった国際線はコロナ禍の運休を経て23年には週31往復まで増便。25年には週36往復となり、3月末からは新たに韓国・釜山線も新規就航する。
広島、岡山、松山などの近隣空港と比較しても、高松空港の国際線を利用する外国人旅客数の増加は顕著だ。06年に4空港の中で最下位だった外国人旅客数は、コロナ禍を除いて増加傾向が続き、17年以降は4空港中で首位を維持している。
日中関係の悪化により上海線が運休するなど先行きには懸念材料もある。同空港の小幡社長は10日の記者会見で26年の見通しについて「国際線週33便でのスタートになるが、25年の実績を上回れるように営業活動をしていきたい」と話した。

百十四経済研究所(高松市)が算出した高松空港の経済効果も発表した。24年11月〜25年10月における空港利用客の県内消費額は402億円とした。内訳は国内線旅客が約145億円、1人当たりの消費額が多い国際線旅客が約256億円だった。
国際線旅客の消費額は民営化前の17年に実施した調査と比べて3.5倍に拡大した。国・地域別にみると、韓国が73億円で最多となった。台湾が68億円、中国は55億円、香港が52億円で続いた。
空港旅客実績に基づく香川県内への経済波及効果は363億円と推計した。国際線旅客の経済波及効果は222億円となり17年比で2.8倍に伸びた。同空港の小幡社長は「利用客が県内の生産活動を増やして、雇用機会の創出にもつながっている」と話した。
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