ニコンの次期社長に就く大村泰弘取締役

ニコンは12日、大村泰弘取締役専務執行役員(57)が4月1日付で社長執行役員兼最高経営責任者(CEO)に就任すると発表した。徳成旨亮社長執行役員兼最高執行責任者(COO、65)は代表取締役会長に就任する。馬立稔和会長執行役員兼CEO(69)は取締役になる。大村氏は金属3Dプリンターなどで悪化した業績の立て直しの指揮をとる。

大村氏は光学の設計畑の出身で、顕微鏡やカメラレンズ、半導体露光装置などを担当してきた。直近ではヘルスケア事業を統括し、国内で手がける再生医療関連製品の受託製造能力の拡大などを推進してきた。

ニコンの業績は厳しい。2023年に買収したドイツの金属3Dプリンター大手のSLMソリューションズ・グループに絡む巨額の損失を計上し、2026年3月期は850億円の最終赤字に沈む。赤字額は過去最大だ。主力のデジタルカメラはキヤノンやソニーなどとの競争が激化。半導体露光装置でも主要顧客の米インテルの業績が低迷しており、業績の立て直しが急務だ。

4月からは新しい中期経営計画がスタートする。24年に社長に就いた徳成氏は会長となる。キャッシュフローを重視したほか、政策保有株式の売却などでバランスシート(貸借対照表)の最適化に腐心してきたが2年で社長を退く。

大村 泰弘氏(おおむら・やすひろ)92年(平4年)立教大理卒、ニコン入社。19年執行役員光学本部長、21年常務執行役員。24年取締役兼専務執行役員CTO。神奈川県出身、57歳。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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