
カネカは太陽電池を重ねて発電効率を高める「タンデム型」電池を2028年度に発売すると発表した。既存のシリコン太陽電池と薄くて軽い次世代の「ペロブスカイト太陽電池」の2種類を重ね、それぞれが異なる波長の光を吸収することで効率を上げ高耐久性を実現する。本格的な量産は30年度以降をめどとして研究開発を進める。
研究開発には新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が助成する。一般的にタンデム型の発電効率は従来の太陽光パネルの1.5〜2倍とされる。大規模太陽光発電所(メガソーラー)などの太陽光パネルの置き換え需要が期待されている。同社の開発品は現時点での発電効率が32.6%で、将来的に40%以上を目指す。
ペロブスカイト太陽電池には、薄くて曲げられることから工場屋根や曲面などに設置できるフィルム型や、建材などの用途が見込まれるガラス型がある。積水化学工業はフィルム型の商用化を26年3月に予定し、パナソニックホールディングスはガラス型太陽電池の試験販売を26年内に予定するなど各社が研究開発を急いでいる。
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