東芝が13日発表した2025年4〜12月期の連結決算は、営業利益が前年同期比88%増の2147億円だった。メモリー事業(現キオクシアホールディングス)を分離する前を含めて、同期間として過去最高となった。データセンター向けの送配電インフラやハードディスクドライブ(HDD)が好調だった。

四半期決算を始めた2002年3月期以降の4〜12月期の営業利益はこれまで14年の2017億円が最高だった。東芝は業績のけん引役だったメモリー事業を18年に売却した。25年4〜12月期の売上高は前年同期比2%増の2兆5220億円と、ピーク時(07年)の半分以下に縮んだが、稼ぐ力を高めた。売上高営業利益率は8.5%と過去最高を更新した。

HDDをはじめ各事業で受注案件の見極めを厳格化して引当金などを約100億円減らしたことや、売価改善の取り組みを進めた効果が出た。池谷光司副社長は「安売りをせずにしっかりと利益を取りにいくことを徹底した」とコメントした。

純利益は2.7倍の4992億円だった。EV部品を手掛ける旧東芝マテリアル(現ニテラマテリアルズ)やキオクシアホールディングス株の売却益が利益を押し上げた。

東芝は27年3月期に全社の営業利益率を10%とする目標を掲げる。池谷副社長は「主要事業はおおむね10%を超えている。27年3月期に全社で達成すべく収益基盤のさらなる強化と拡大に取り組む」とした。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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