
三井金属は13日、福岡県にレアアース(希土類)などの材料の研究開発拠点を新設すると発表した。国が南鳥島沖の海底からレアアースを含む泥を回収しようとしており、三井金属は新拠点を通じてレアアース泥の精製も視野に入れる。中国への依存度が高いレアアースについて国内企業によるサプライチェーン(供給網)を強化する。
4月1日付で「九州先端材料開発センター」を設け、新棟を建設する。福岡県大牟田市の「レアマテリアル事業部」の敷地で100億円を投じ、2028年度の完成を目指す。
鉱石や南鳥島の泥由来のレアアースを精製する技術を追求する。未定の部分が多く、17種類あるレアアースのうちどの元素を対象にするか、どのような最終製品向けに開発するか、事業化後に国内外のどこで精製をするか、といった点は今後検討する。レアアースのリサイクル技術も開発する。
これまで三井金属は、福岡のレアマテリアル事業部の拠点でレアアース精製は手掛けてきた。レアアース原料を調達し、半導体や磁石に使う材料に加工してきた。
新拠点では、半導体パッケージを保護する封止材が熱で膨らむのを抑えて破損を防ぐ「負熱膨張材」や、電気自動車(EV)の電池に使う材料の研究開発にも取り組む。
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