
江崎グリコは13日、2026年12月期の連結純利益が前期比99%増の100億円になる見通しだと発表した。チョコレート菓子約600万個の自主回収費用や粉ミルク工場の減損損失など、前期に計上した特別損失計56億円の影響がなくなる。年間配当は前期並みの95円とする。
売上高は5%増の3800億円、営業利益は60%増の140億円を見込む。ヨーグルトや乳飲料を中心とする乳業事業で、脂肪の吸収を抑えるなど機能性をアピールした高単価な新商品を複数投入する。同事業は24年に発生した基幹システム障害に伴う出荷停止の影響で客離れが起こり、赤字水準が続いている。新商品で顧客の呼び戻しと原材料高対応の両立を狙う。
3月24日に開く定時株主総会に向けて米投資ファンドのダルトン・インベストメンツがグリコに提出した4つの株主提案については、全てに反対の意見を表明した。ダルトンはジェームズ・ローゼンワルド最高投資責任者(CIO)ら2人の社外取締役への選任や自社株買いなどをグリコに求めている。
発行済み株式総数(自己株式を除く)の7.23%に相当する460万株、金額ベースで250億円を上限とする自社株買いも発表した。取得期間は3月1日から12月30日まで。高橋真一グループ財務責任者は「中期経営計画で示した自己資本利益率(ROE)目標6〜8%の達成が主目的」と説明し、ダルトンが求める自社株買いとの関連は否定した。
25年12月期の連結決算は、売上高が9%増の3613億円、営業利益が21%減の87億円、純利益が38%減の50億円だった。ベトナムへの輸出計画に遅れが生じた岐阜県の粉ミルク工場の稼働率が上がらず、減損損失33億円を計上したことなどが響いた。カカオ豆などの原材料高も重荷となり利益を圧迫した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。