川内原発周辺自治体との意見交換会で見解を述べる原子力規制委員会の山中伸介委員長(薩摩川内市の鹿児島県原子力防災センター)

原子力規制委員会の山中伸介委員長は14日、九州電力川内原子力発電所(鹿児島県薩摩川内市)を視察後、周辺自治体の首長や九電幹部らとの意見交換会に出席した。会合では、塩田康一知事らが、中部電力による浜岡原子力発電所(静岡県)での基準地震動データ改ざん問題をとりあげた。

山中委員長は「不正を見抜くことができなかったという反省がある」と語り、審査の新たなルールづくりなどを早急に検討する考えを示した。中部電の不正は「極めて深刻な案件」として、「規制当局を欺こうとして出されたデータを純粋に科学的に判断することは非常に困難」と改めて批判した。

一方で、九電を含む他の原発事業者では、不正や安全文化の劣化は確認されていないと説明した。

原子力規制委員会の山中委員長らは自治体との意見交換会に先立ち、川内原発を視察した(鹿児島県薩摩川内市)=同委員会提供

川内原発は1、2号機ともに40年超の延長運転に入っているほか、九電は使用済み核燃料を一時保管する乾式貯蔵施設の設置を申請している。会合では、川内原発の経年や乾式貯蔵施設に対する厳格な審査や地元向け説明を求める要望が出されたほか、使用済み核燃料の搬出先として想定されながら完成延期が続いている日本原燃の再処理工場(青森県六ケ所村)の状況を問う声が相次いだ。

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