工作機械メーカーのスギノマシン(富山県滑川市)は、フランスで建設中の核融合実験炉(ITER)に使う内壁材を、ボルトで固定するシステム製作を開始したと発表した。量子科学技術研究開発機構(QST)、双日マシナリー(東京・千代田)と連携する。

ITERは日本、米国、欧州連合(EU)、中国、ロシアなど7カ国・地域が参加して核融合発電の実用化を目指す国際プロジェクトで、各国が機器開発を分担して建設する。2034年のプラズマ運転開始を目指している。
実験炉の内壁には中性子を遮蔽するブロックと、その表面に付けて高温のプラズマに接する「第一壁」が数百枚ほど利用される。スギノマシンは第一壁(1メートル四方)を大型ボルト(直径6.4センチメートル)で固定するシステム製作を担う。炉内では強力な電磁力が発生するため、橋梁建設に使う高力ボルトの約10倍以上で締め付ける。
QSTなど日本グループが実験炉に関わることで「国内での建設に応用できアドバンテージになる」とする。核融合発電を巡ってはスギノマシンは別途、発電事業スタートアップのヘリカルフュージョン(東京・中央)と超電導コイルの組み立て機を共同開発している。
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