
キリンホールディングス傘下のメルシャンは17日、2026年内に日本ワインブランド「シャトー・メルシャン」を台湾に輸出販売すると発表した。欧州連合(EU)圏でも販売地域を増やす。日本産ワインの人気を追い風に、35年までに輸出額を25年比5倍とする。
同日開いたメルシャンのワイン事業戦略説明会で明らかにした。26年内には「シャトー・メルシャン」のほか、新たな国産ワインの輸出も検討する。大塚正光社長は「海外の品評会で日本ワインの評価が高まっている。グローバル展開を拡大し、日本ワインのプレゼンスアップにつなげる」と話した。
国内のワイン販売では単価1000円以上の商品カテゴリーに注力する。35年までに中高価格帯のワイン売上高を25年比2倍とする。4月には米ワイナリー「ロバート・モンダヴィ」の新ブランド「ロバート・モンダヴィ カルフォルニア」を日本で輸入販売を始める。想定販売価格は税抜きで3580円。
若年層や女性層の需要を捉え、24日には250ミリリットルの紙パックのワイン2種類を発売する。25年8月に先行発売した500ミリリットルの紙パックは持ち運びやすく、小容量でも楽しめることから需要が高いという。同じく小容量のボトル缶の商品も増やし、35年までにボトル缶や紙パック商品の売上高を25年比7割増とする。

メルシャンは25年12月期の事業損益を開示していないが、「2期連続で黒字になった」(大塚社長)という。一連の取り組みで、35年12月期までにはワインの事業利益を25年12月期比3倍とする。数年以内には社会・環境に配慮した企業の国際的な認証制度「Bコープ」の取得も目指す。
【関連記事】
- ・メルシャン、チリ産ワイン自主回収 国内無認可の添加物使用
- ・キリンHD、健康事業を「酒・薬」に並ぶ第3の柱に 利益1500億円へ
- ・上陸50年のボジョレー、輸入量激減が映し出すワイン消費の多様化
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。