「IEEEマイルストーン」認定の記念式典で銘板を贈呈されるNTTの島田明社長㊨(18日、東京都千代田区)

NTTは18日、米電気電子技術者協会(IEEE)から電気や情報分野の歴史的業績をたたえる「IEEEマイルストーン」に認定されたと発表した。対象はNTTグループが1990年代に開発・量産化した、大容量の光通信に使われる基幹部品。世界中の光通信網で使われ、インターネット普及の礎となった点が評価された。

1本の光ファイバーに多くの信号を同時に流すための部品「石英系PLC(平面光波回路)を用いたアレイ導波路回折格子」が認定された。これはシリコン基板上に光の通り道(導波路)を実装し、光の波長ごとに信号を分離したり結合したりする部品だ。それまでの技術では部品の構造が複雑で大型だったが、NTTは小型チップで実現し量産化につなげた。

NTTの島田明社長は同日の記念式典で「優れた量産性と高い信頼性を両立した。数十以上の波長を(一度に)扱えるようになり、光通信の大容量化が一気に加速した」と意義を説明した。現在は次世代通信基盤「IOWN」を支える中核部品としても活用している。

同賞は開発や実用化から25年以上経過し、今も広く利用されている技術をもたらした研究機関や企業に贈られる。NTTの受賞は今回で5件目という。

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