九州電力本社=福岡市中央区で、平川義之撮影

 2026年の春闘で、九州の大手企業の労働組合が会社側に要求書を提出した。近年は大手を中心に賃上げが続いてきたが、物価上昇に賃金が追いついておらず、基本給を一律に引き上げるベースアップ(ベア)の大幅な要求が相次いだ。

 九州電力の労組は、月額1万7000円のベアを要求した。好調な業績が続いており、ボーナスは5・01月分(前年の要求と会社側の回答はいずれも4・63月分)を求めた。労組の担当者は「社会的な賃上げ状況や組合員の業績への貢献を考慮した」と話している。

 安川電機の労組は、前年の要求額より1000円高い月額1万8000円のベアを求めた。今の形での要求が始まった1998年以来最高額で、担当者は「組合員の預貯金の取り崩しが昨年より増えている。物価高が家計を圧迫している」と説明した。TOTOの労組はベアと定期昇給を合わせ、4年連続で5%の賃上げを要求した。

 JR九州の労組は、昨年と同額の月額1万5000円のベアを要求。ベアを含む月例賃金として6%以上の引き上げとなる。夏のボーナスも昨年と同じ3カ月分を求めた。西日本鉄道の労組はベアの要求額を前年の1万3400円から1万5600円に増額した。約30年ぶりの要求水準となる。【久野洋、後藤浩明】

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