大和ハウス工業が建設後、大阪府泉佐野市が買い取りピーチに一棟貸しする(完成予想図)

大阪府泉佐野市はANAグループの格安航空会社(LCC)であるピーチ・アビエーション(大阪府泉佐野市)の社員寮を整備し、2027年春から同社に貸し出す。関西国際空港まで電車で10分弱の南海本線・泉佐野駅近くで、単身者向けの100室からなる。若者の居住人口を増やし、街のにぎわい向上につなげる。

自治体が特定企業の社員寮を整備するのは珍しい。泉佐野市は1800平方メートルの土地を民間オーナーから定期借地方式で借り、大和ハウス工業がつくる建物を21億5000万円で買い取ったうえで、ピーチに一棟貸しする。定借が切れる40年後に取り壊す計画で、その費用を含めた全額を賃料で回収する。

同市は関連の費用を26年度の当初予算案に盛り込んだ。担当者は「駅に近い貴重な遊休地だが、投資に対して十分な利回りが見込めず、民間だけでは再開発が進まなかった」と話す。

土地は駅から300メートル離れた中心市街地にあり、食品スーパーが18年に閉店した後は更地になっていた。市は公民連携による有効活用をめざし、22年に民間の事業者を公募。大和ハウスは商業施設、行政施設、金融機関からなる複合ビルを当初計画したが、テナント探しが難航したため社員寮に変更した。

泉佐野市とピーチは21年、包括連携協定を締結した。同市はピーチの拠点である関空の対岸にあり、観光振興や地域活性化で連携することをめざしている。

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