メタジェンセラピューティクスの本社では献便施設も運営する(山形県鶴岡市)

医療スタートアップのメタジェンセラピューティクス(山形県鶴岡市)は25日、あすか製薬やキヤノンマーケティングジャパンなどのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)を引受先とする第三者割当増資で11億9000万円を調達したと発表した。資金は便由来の腸内細菌の移植で潰瘍性大腸炎などを治療する技術の開発に充てる。

メタジェンセラピューティクスは、健康な人から便由来の腸内細菌を移植し病気を治療する「腸内細菌叢移植(FMT)」と呼ばれる治療法の開発を手掛ける。2025年4月には鶴岡市内に献便施設「つるおか献便ルーム」を設立し、健常者の便を集め研究開発に活用する。これまでに800便以上の献便を受け取っている。

今回調達した資金はFMTの臨床開発に充てる。FMTを潰瘍性大腸炎への治療法として使えるようにするため新たな臨床試験を実施する。患者自身の免疫細胞を活性化させてがんを治療する「免疫チェックポイント阻害薬」と組み合わせて消化器がんを治療できるようにする研究も進める。

今回の増資はマツキヨココカラ&カンパニーやメディパルホールディングスなども引き受けた。メタジェンセラピューティクスは健常者の便を受領することで、健常者の腸内細菌データを保有する。中原拓社長兼最高経営責任者(CEO)は「創薬やヘルスケアなど、幅広い領域で(今回増資を引き受けた事業会社と)協業を視野に入れている」と話す。

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