
北洋銀行は3日、キャリアバンクに1株1755円で株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。同行のTOBは初めて。金融庁が本業以外の業務を認める「銀行業高度化等会社」の認可を得たうえで完全子会社化を目指す。買収総額は17億円の見込み。人材派遣を営む同社を傘下に収め、人材供給機能を高める。
TOB期間は3月4日から4月21日まで。キャリアバンクは3月3日賛同を表明し、株主に応募を推奨すると発表した。買い付けが完了後、同社は上場廃止となる見通しだ。
同日開いた記者会見で、同行の津山博恒頭取は「北海道の一番の課題は生産年齢人口の減少だ。人材派遣の知見を生かし、人材供給機能を高度化できる」と説明した。
キャリアバンクは社名変更せず、人材派遣業などこれまでの事業を続ける予定。
同行はこれまで、子会社の北海道共創パートナーズを通じて人材紹介などを手がけてきた。津山氏は「共通したリソースを使うという点で(キャリアバンクと)シナジーを生むと判断した」との見方を示した。
キャリアバンクの益山健一社長は「北洋銀グループの人材育成ノウハウとブランド力を活用し、人材確保と中長期で組織体制の強化ができる」と語った。
同社の25年5月期の連結売上高は前の期比28%減の51億円。純利益は同28%減の8900万円だった。同年10月には創業者の佐藤良雄氏が死去していた。
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