ホルムズ海峡の事実上の封鎖によるガソリンや軽油の価格高騰を受けて、政府が19日にガソリン補助金を復活させました。ガソリンの小売価格が全国平均で1リットル170円程度になるように、石油元売り業者に補助金を支給します。家計の負担を減らす狙いですが、専門家からは「無責任な政策だ」との批判も。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「ガソリン補助金の復活」について解説します。
Q ガソリン補助金ってどんな仕組みなの?
A ガソリン補助金は、ガソリンの小売価格が全国平均で1リットル170円を超えた分を、石油元売り業者に全額支給する制度です。これにより、消費者がガソリンを買うときの価格が抑えられます。補助金は昨年末に一度終了していましたが、今回の価格高騰を受けて再び始まりました。
Q 補助金はどれくらい出るの?
A 19日から25日までの補助額は1リットルあたり30円20銭です。今後もガソリン価格が高い間は、超えた分を全額補助する仕組みになっています。今回の補助金は、ガソリン価格がどれだけ上がっても、その分だけ補助金が出る「青天井」での支給となっています。
Q 補助金の財源は大丈夫なの?
A 補助金の財源には、これまでの基金の残高2800億円が使われます。しかし、経済産業省内でも「基金は1カ月も持たないのでは」との声も漏れています。今後、追加の財源が必要になるかもしれません。
Q 専門家はどう考えているの?
A 石油の流通政策に詳しい桃山学院大学の小嶌正稔教授は「例えば2円ずつ下げて10週間で終えるなどの対策なら、必要な予算も分かる。財源をいくら使うか分からない政策は、稚拙で無責任だ」と話しています。
Q 今後どうなるの?
A 経産省は、イラン情勢に応じて補助金の見直しを検討しますが、小嶌教授は「税金をどんどん投入した価格高騰対策が続けば、市場の価格決定のメカニズムが機能しなくなる」と懸念しています。
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