▼衛星ビジネス 人工衛星を使って通信をしたり、気象などの観測データを地上に送ったりする民間主体のサービスでは、通信分野が最も先行しているとされる。衛星を使えば、山間地や離島、海上など携帯電話の基地局がない場所でも通信できる。インドの調査会社モルドール・インテリジェンスによると、衛星通信市場の規模は2031年までに25年比8割増となる524億ドル(約8兆円)になる見通しだ。

衛星通信では、米スペースXが展開する衛星インターネット接続「スターリンク」が代表格だ。米アマゾン・ドット・コムは25年に人工衛星27基を載せたロケットの打ち上げに成功した。中国は国有大手の中国衛星網絡集団を中心に、5万基以上の低軌道衛星を打ち上げる計画を掲げる。

衛星通信への参入が相次ぐ一方、衛星で観測したデータの活用は安全保障や災害向けなどこれまで限定的だった。官需が大半だったが今後は資源調査やインフラの測量といった用途で民需も見込める。矢野経済研究所(東京・中野)は衛星データ活用サービス市場が国内だけでも30年度に24年度比7割増の340億円になると予測する。

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