中外製薬は23日、筋肉の増強を狙う治療薬候補「GYM329」について、希少疾患「脊髄性筋萎縮症」など一部の疾患での開発を中止すると発表した。臨床試験(治験)で期待された効果が得られなかったためで、安全性に問題はないとしている。別途実施していた肥満症向けの開発は予定通り継続する。

脊髄性筋萎縮症と、希少疾患の「顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー」向けの開発を取りやめる。どちらも遺伝子の異常によって筋肉が衰える病気だ。GYM329を使い、筋肉量の増加や運動機能の改善を確かめる中間段階の治験を実施していた。

同社は「標的のたんぱく質は減少したが、期待された運動機能改善には結びつかなかった」とコメントした。安全性への懸念はなく、肥満症向けのGYM329の開発に影響を与えるものではないとしている。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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