直接雇用に向けて署名運動を行うサミュエル・ブルームさん(中央左)=京都市南区で2025年12月20日午後2時27分、日高沙妃撮影

 京都府内の府立高校で働く外国語指導助手(ALT)7人が2025年11月に待遇改善を求めてストライキを起こしました。民間会社から派遣されていた7人は、同じ仕事をしているのに公的な制度で雇われているALTに比べ、年収が100万円以上も違っていたからです。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「雇用形態によるALTの待遇格差」について解説します。

Q ALTはどんな仕事をしているの?

A ALTは主に英語の授業で先生をサポートしたり、発音や会話の練習を手伝ったりしています。

Q どうして年収に100万円以上の差があるの?

A ALTの雇用形態には▽JETプログラム▽民間会社からの派遣▽地方公共団体による直接任用――の3種類があり、派遣の場合は年収が低くなることが多いようです。

Q ところで、JETプログラムってなんだっけ。

A 自治体国際化協会が文部科学省などと協力して実施する事業で、外国人をALTとして日本各地に派遣し、外国語教育や国際交流を進めるための制度です。

Q 京都ではどのくらいの人がJETなの?

A 京都府ではALT41人のうち31人がJETプログラム。残りの10人が民間会社からの派遣で、このうち7人がストをしました。

Q 派遣のALTはどんな働き方なの?

A 毎年業者が入札で決まるため、同じ都道府県で働き続けるには落札した派遣業者を自分で探す必要があります。派遣は欠員が出た際に穴埋めの対応が早くできるため、学校現場への影響を抑えられるという特徴があります。

Q 年収はどれくらい違うのかな。

A 7人のALTは年収258万円でしたが、京都府教育委員会によるとJETプログラムのALTは402万~432万円と、100万円以上の差がありました。

Q ストの結果、待遇はどうなったの?

A スト後、派遣会社との交渉で月給24万円、ボーナス12万円に上がりましたが、それでもJETの年収には届きませんでした。府教委は「入札方法や任用方法を整理していく」としていますが、すぐに大きな変化があるかは分かりません。

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