伊藤忠商事はカナダの企業などと組み、南アフリカでプラチナ鉱山の開発事業に参画している

伊藤忠商事は23日、南アフリカで出資参画しているプラチナ鉱山の開発事業で、追加出資を実行したと発表した。伊藤忠が参画する企業連合が総事業費12億ドル(約1900億円)を投じて年間処理量を2027年に約5倍に高める計画で、拡張投資の一部を負担する。水素製造装置や燃料電池車(FCV)の触媒向けに需要拡大を見込む。

同鉱山は南アフリカ北部にある「プラットリーフ」事業で、伊藤忠は3月中旬に払い込みを完了した。投資額は非開示。エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は8940万ドルを追加で投資した。

事業はカナダの資源会社アイバンホー・マインズが64%を出資する。伊藤忠とJOGMEC、日揮の日本勢3社は共同出資会社などを通じて合計で10%を出資している。

同鉱山では25年11月に開所式を行い、鉱石の年間処理量が80万トンのフェーズ1で商業生産を開始した。事業費12億ドルを投資して27年10〜12月の完了に向けて生産設備を拡張中で、年間処理量を410万トンに高める。事業費は未定だが、32年中に処理量を1070万トンに引き上げる計画もある。

採掘した鉱石からはプラチナに加え、パラジウムとロジウム、ニッケル、銅、金の6種類を抽出できる。プラチナは水を電気で分解して水素をつくる水電解装置や、水素と酸素でつくる電気で駆動させる燃料電池車の触媒、自動車の排ガスを浄化する触媒などに使われている。

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