圃場に設置したペロブスカイト太陽電池の発電設備(千葉大学柏の葉キャンパス)=積水化学工業提供

積水化学工業の子会社、積水ソーラーフィルム(大阪市)やソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)のTERRA(テラ、千葉県匝瑳市)などは24日、千葉大学の柏の葉キャンパス(同県柏市)内の水田でペロブスカイト太陽電池を使った営農型発電の取り組みを始めたと発表した。

2社と千葉大、千葉銀行、再生可能エネルギーの発電事業を行う同行子会社、ひまわりグリーンエナジーが産学連携の覚書を締結し、発電性能や稲作への影響などを検証する。

取り組みに使用するのは、柏の葉キャンパス内にある実習用圃場。水田約1100平方メートルの上にペロブスカイト太陽電池やシリコン型太陽光パネルを隙間を空けて設置し、電池やパネルの幅、隙間の広さの違いによる収穫量、品質への影響などを調べる。田植えは5月に予定している。

ペロブスカイト太陽電池を隙間を空けて設置する(千葉大学柏の葉キャンパス)=積水化学工業提供

積水ソーラーフィルムは25年1月に設立され、薄くて軽く曲げられるフィルム型のペロブスカイト太陽電池の開発や製造販売を手がける。

テラは、匝瑳市で営農型太陽光発電事業を行っている市民エネルギーちば(みんエネ)の東光弘代表取締役が21年に設立した。細型パネルを使った営農型発電設備の開発や普及に取り組んでいる。

積水化学とテラは24年8月から匝瑳市でペロブスカイト太陽電池を使った営農型発電設備の実証実験を行ってきた。今回の取り組みでは、実際に水田で稲を育てながらの検証に進む。

千葉大は圃場を提供するほか、稲の生育や農作業などへの影響を評価する。太陽光発電でできた電気は大学が買い取り、キャンパス内で使用する予定という。

千葉銀は設備の導入資金を支援し、ひまわりグリーンエナジーと共に農業経営モデルとしての事業性評価などを行う。

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